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バーチャル核燃裁判(Zoom配信)のお知らせ 7/6 六ヶ所再処理工場のレッドセル問題
■■■バーチャル核燃裁判(ZOOM配信)のお知らせ■■■
ー六ヶ所再処理工場のレッドセル問題ー
2024年7月6日(土)午後5時~6時
お話:海渡雄一弁護士(核燃サイクル阻止1万人訴訟弁護団)
進行:上澤千尋(原子力資料情報室)
放射線量率が非常に高いため人が立ち入って作業することができない厚いコンクリート壁に囲まれている小部屋がレッドセルです。作業はすべて遠隔操作で行われます。六ヶ所再処理工場は、建設中(使用前検査中)とはいえ、実物の使用済み燃料をもちいて試験操業をおこなったため、工場の主要な工程はすでに強く放射能汚染されています。工場内の至る所にレッドセルが存在します。レッドセル内にある機器・配管等に対して、検査・修理・補強、とくに新規制基準に対応する耐震補強できないのではないか、と原告らが問題提起しているのが「レッドセル問題」です。
使い捨てのメンテナンスフリーの施設と違って、原子力施設を建設・運転するにあたって、検査・修理・補強ができるようにあらかじめ設計段階で予定しておくのは、基本的なことです。六ヶ所再処理工場ではその基本的なことができていません。
六ヶ所再処理工場の基準地震動の最大加速度は、建設許可時(1992年)が375ガル、耐震バックチェク報告書(2007年)は450ガル、新規制基準審査合格時(2020年)は700ガルとへ上がってきました。このように機器類の耐震性はもともと低いにもかかわらず、耐震上の目標とする地震のレベルは、強い地震が多く起こるようになって引き上げられてきました。安全性確保のためにはそれに見合うように機器類の補強工事を行うべきですが、六ヶ所再処理工場のレッドセル内にある機器類に対しては実際の耐震補強工事ができないのです。
当初からこのような事態の起こることが予想されていましたが、日本原燃が対策を用意していないままに、原子力規制委員会が新規制基準の適合性審査を通してしまいました。
この問題について、海渡雄一弁護士に詳しくお話していただきます。
■参考資料
●準備書面207 レッドセル内の機器の耐震補強の可否は基本設計に属する
●準備書面210 基準地震動が見直された後、レッドセルにおいて、 耐震性が確保する基本的な方針を確認することは基本設計問題である
●準備書面210の説明資料
●上澤千尋「六ヶ所再処理工場 耐震不足だが補強工事ができない汚染された機器」
表1 六ヶ所再処理工場の耐震性の低い代表的な機器(「耐震バックチェック」報告書より抜粋) 「原子力資料情報室通信No.565」
●上澤千尋「六ヶ所再処理工場の耐震問題」
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